美術館や博物館は、絵や資料をただ見るだけ…と思っていませんか。最近の展覧会は、ユニークな展示が多く、どう展示して何を見てほしいか、という学芸員さんの思いが伝わってくるものばかり。実際に見てみると作品が語り掛けてくるように見えるから不思議です。ぜひあなたも、美術館や博物館に出かけて、好奇心の泉を満たしてみませんか。
日本の写真史において傑出した存在であった安井仲治(1903-1942)。10代でカメラと出会った安井は、20代半ばには関西の写真シーンで一目置かれる存在となりました。そして38歳の若さで病没するまで、旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組みました。
本展は、戦災を免れたヴィンテージプリント約500点とネガ約3,800シートの調査をもとに安井の活動をより実証的な形で描き出し、約200点の出展作品を通じて展覧するものです。
[観覧料]
⼀般1,200(1,100)円/⾼校・⼤学⽣1,000(900)円/中学⽣以下無料
※( )内は前売券および20名以上の団体料⾦です。
※ 上記料⾦で本展会期中に限りコレクション展もご覧になれます。
中部地方では初となる現代美術家・福田美蘭の個展です。同時代の社会が抱える問題や、古今東西の名画を題材に、固定観念を覆すような鋭い視点で、ときにユーモアを添えて表現します。名古屋市美術館の所蔵作品から着想した新作も展示予定。私たちの思考を刺激し、混沌とした現代を生き抜く知恵とエネルギーを与えてくれる福田美蘭の世界を、どうぞお楽しみください。
[観覧料]
一般 1,500円(1,300円)/高大生 1,100円(900円)/中学生以下 無料
※ ( )内は前売及び20名以上の団体料金
戦国の乱世が終り、泰平の世が到来した江戸時代には、現世享楽の気風を反映し、京都や江戸といった都市を舞台として、芝居や遊里、祭礼などの活況を描き出した風俗画が数多く描かれました。江戸時代の風俗画は、平和を謳歌し、ときには厭世観を漂わせながらも、現実を生きる人々に視線を注いだ絵画であり、今なお普遍的な魅力にあふれています。
本展では、江戸時代に花開いた多様な風俗画の名品の数々を展示し、その魅力ある世界を紹介します。
[料金]
【一般】1,600円【高大生】800円【小中生】500円
※ 20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
※ 毎週土曜日は小・中・高生入館無料)
ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンらロココ美術の巨匠たち、そして、アングル、ドラクロワ、モディリアーニ、ボナール、ピカソ…と、各時代を代表する画家の作品を展示致します。19世紀末から20世紀初頭に花開いたアール・ヌーヴォーの世界をどうぞご堪能ください。
[入館料]
一般 1,000円(800円)/小中高生 500円/小学生未満無料
※( )内は10名以上の団体料金
本展では、生涯にわたり東海道を描き続けた浮世絵師・歌川広重の作品の中でも、特に温和な表現が魅力的な「隷書東海道」より、東海道に広がる心の故郷へと誘います。後期は旅先での出会いや心躍る体験を、テーマに沿って紹介します。どこか懐かしい江戸時代へ、新たな発見の旅に出かけませんか。
[観覧料]
無料
ノリタケはこれまでに様々なデザインや素材開発を行ない多くのディナー皿を製造、世界の食卓を彩ってきました。工業製品として作られた食器には、当時の時代背景や市場のニーズが反映されています。ディナー皿とともにその時代に起きた歴史的、社会的出来事もキャプションで紹介しています。また、様々な碗皿を展示したコーナーや、テーブルセッテングなど、ノリタケ食器のデザインを愉しむことができます。
併設のクラフトセンターでは、ボーンチャイナの製造工程の見学やお皿やマグカップなどに絵付けを体験可能です。
[入館料]
一般500円/ 65歳以上300円/ 高校生以下無料
※ 団体割引あり
アイヌ工芸品展は、アイヌ民族文化財団が1997年からアイヌ文化の振興と研究の推進を目的に全国の美術館、博物館で開催している展覧会です。国内外の優れたアイヌコレクションを紹介するほか、現在活躍する作家の活動を取り上げてきました。
本展では、アイヌアートの今を見つめるとともに、国立アイヌ民族博物館、公益財団法人アイヌ民族文化財団などが所蔵する19世紀から20世紀のアイヌコレクション等を展覧します。また、尾張徳川家と北海道八雲町のかかわりについてもご紹介します。
[入場料]
一般1,000円/高校・大学生500円/中学生以下無料
[同時開催]
>>コレクション展「モチーフを求めて」
2023年9月16日(土)~11月19日(日)
沖縄諸島は現在沖縄県として日本の一部にありますが、明治日本が併合するまでは琉球王国という独立国でした。江戸時代に派遣された琉球使節は日本本土と異国文化の接点であり、海外情報の窓口でもありました。琉球使節から、琉球・沖縄の歴史・文化を紹介します。
[入館料]
無料
同展は、メナード美術館所蔵作品より代表的なコレクションを選んで構成する展覧会です。今回は西洋絵画、日本画、日本洋画を中心に、彫刻、工芸までおよそ80点を出品。瀧下和之、鈴木五郎の初公開コレクションも展示します。
セザンヌやモネ、ゴッホなど19世紀フランス絵画から現代日本で活躍している作家まで、幅広い時代、ジャンルによる作品の数々をお楽しみください。
[観覧料]
一般900円(700円)、高大生600円(500円)、小中生300円(250円)
※ ( )内は20名以上の団体料金および前売料金
※ 障害者手帳(ミライロID可)、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、特定医療費受給者証をお持ちの方および同行者1名は無料。入館時に受付でご提示ください。
トヨタ博物館では、歴史文化を末長く後世に伝える博物館にとってこそ”Sustainability”は大きなテーマであり、継続して考えていくことが使命でもあると考え、2021年から毎年SDGsに関する企画展を開催してきました。今回は自動車博物館の視点でカーボンニュートラル※を取り上げ、特にクルマとゴミにフォーカスします。会場には低炭素エネルギーのモビリティの一例として、電動車、バイオディーゼル車、ソーラーカーなどを展示します。
※ 温室効果ガスの排出量と吸収量がつりあい、中立になる状態のこと
[入館料]
大人1,200円/シルバー(65歳以上)700円/中高生600円/小学生400円
※ 2023年7月14日(金)~8月31日(木)、2024年1月4日(木)~8日(月) 小学生無料
愛知に生まれ、岐阜で幼少時代を過ごしたことから、今も東海エリアで絶大な人気を誇る川合玉堂。玉堂の生誕150年を記念して開催する本展では、初期から晩年に至る作品を一堂に展覧し、古き良き時代の風景、人々の暮らしなど、心温まる情景を通してノスタルジックあふれる世界をご覧いただきます。
※ 前後期で全ての作品が入れ替わります
[観覧料]
一般1,100円/大・高生800円/中学生以下無料
※ 特別割引:本展覧会の前期に有料入館された方は、本展後期は300円引で入館可、本展覧会の使用済有料観覧券をご提示ください(1回限り)
※ 障がい者手帳をお持ちの方は無料、付添の方1名半額
※ 20名以上2割引の団体割引あり
※ 各種割引制度の併用はできません
江戸時代の絵図や明治時代の地籍図、各時代の官庁作成の地図など、博物館が所蔵する地図約30点を展示し、郷土の様子やその移り変わりを紹介します。
[観覧料]
無料
京都で江戸時代から続く染色工房「染司よしおか」の4代目・5代目当主にして染色家の吉岡常雄・幸雄親子は、現代では失われた色を求めて古今東西の染織品を訪ね歩き、自然の染料による日本の伝統色の再現に努めました。その仕事は、特に社寺の祭祀や『源氏物語』にみる色彩や装束の再現・復元として知られています。本展では、あくなき探求心と情熱により現代によみがえった王朝の色彩をご紹介します。
[観覧料]
一般 1,000円(900円)/小中学生 500円(450円)
※ 展覧会限定フリーパス「Limi-pass(リミパス)」は1,500円
※()内は各種割引および20名以上の団体料金
※ 各種障がい者手帳の交付を受けている方及びその介助者1名は無料
※ 未就学児は無料
※ 岡崎市内在住・在学の小中学生は無料(証明書類をご提示いただく場合があります)
おかざき世界子ども美術博物館では、2021年より公共施設では初めてとなる障がいのある子どもたちの作品の常設展示 「子どもたちのアール・ブリュット」 を開催しています。
9月30日から始まる後期展示では、岡崎市内の愛知県立岡崎盲学校、愛知県立岡崎特別支援学校、愛知県立みあい特別支援学校、 愛知教育大学附属特別支援学校の子どもたちが制作した作品を紹介します。
[観覧料]
無料
[同時開催]
2023年9月9日(土)~11月26日(日)
>> 「動きや音を楽しむ 樋口一成 木のおもちゃ展」
本展は美術研究者・学芸員・ギャラリストによって選ばれた近畿・東海そして伊那谷などを中心に活躍する20名の造形作家に訪れていただき、この地域が持つ特有の風土(気候や地勢)や生活、歴史や文化に実際に触れて得たインスピレーションを手掛かりに制作された作品を中心に出品してもらって一つの展覧会に構成したものです。出品作家と鑑賞者そしてその仲介者たちがお互いに交流を深め、新たなるものを生み出す契機とする現代美術展です。
[観覧料]
【一般】500円 【高・大学生】300円 中学生以下無料
本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介します。きっとこれまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会えることでしょう。
[観覧料]
一般1,000円/学生800円/中学生以下無料
アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)。「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」で知られるライトは、「帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)」や「自由学園明日館」を手がけ、熱烈な浮世絵愛好家の顔も持つ、日本と深い縁で結ばれた建築家です。
本展では近年の研究成果をふまえ、財団およびエイヴリー建築美術図書館の全面的な協力のもと、帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を明らかにします。
[観覧料]
一般1,400円(1,200円)/高校・大学生1,000円(800円)/中学生以下無料
※ ( )内は20名以上の団体料金及び前売り券料金
※ 前売券の詳細及び観覧料の減免対象者及び割引等については当館ウェブサイトをご確認ください
[同時開催]
>>コレクション企画「歿後20年 若林奮」
2023年10月21日(土)~12月24日(日)
本展では令和4年度に本土復帰50年を記念して日本民藝館で開催された特別展を再構成します。型紙を使って文様を染める華やかな紅型の衣裳や手描きで糊引きするうちくい(風呂敷)、芭蕉や苧麻、絹、木綿などを材に地域ごとに特色のある縞や絣の織物、技法も形態も多様な陶器や漆器とともに、柳らの訪問時に撮影された戦前の沖縄を紹介する写真もあわせて展観。改めて沖縄が「美の宝庫」であることを紹介します。
[観覧料]
一般500円/高大生300円
本多氏は安城譜代として、代々安城松平家に仕え、一族から多くの譜代大名や旗本家を出しました。『寛政重修諸家譜』などの系譜類によると、本多氏は豊後国本多の助秀からはじまり、のちに尾張、三河と移ってきたと伝えられています。
本多氏に関わる様々な資料から、その活躍や一族の広がりをご覧ください。
[観覧料]
600円(中学生以下無料)
[全国の本多さん割引]→会期中、ホンダ姓のお客様、身分証提示で特別展観覧料100円割引
[きもの・ゆかた割引]→会期中、和装でご来館のお客様 特別展観覧料100円割引
[岡崎大河ドラマ館割引]→会期中、大河ドラマ館入場券(半券)の提示で特別展観覧料100円割引
[学生割引]→会期中、学生証提示で特別展観覧料100円割引
※ 他の割引券との併用はできません。
明治41(1908)年に実業家・岩瀬弥助が書物を通じての社会貢献を願って設立し、平成15年に「古典籍の博物館」としてリニューアルオープンした岩瀬文庫は、今年度20周年を迎えました。
令和6年2月から開催予定の記念企画展「古典籍の博物館 岩瀬文庫のあゆみ」の序章にあたる本展では、「岩瀬文庫といえばこの本!」という8万冊を超える古典籍の中から選ばれた書物たちをご紹介します。
[観覧料]
無料
2000年ギネスに認定された世界最大(当時)の万華鏡をはじめ、独創的なアートで知られる体感型ミュージアム。楽しめることが一番のウリです。一階の体験教室ではステンドグラスやサンドブラストなど、豊富なメニューの中からガラスアート作りを体験して頂けます。
[入館料]
一般(中学生以上)1,000円/小人(小学生)600円・幼児(3歳以上)400円
一瞬の永遠を追い求め、世界中をかけめぐる星空写真家であるKAGAYAの写真展。
本展では、代表的な写真作品を「四季の星空」「一瞬の宇宙」などテーマ別にご紹介。宇宙の中の地球を体感して、地球と宇宙を学ぶきっかけとなることを願っています。
[観覧料]
高校生以上800円(640円)/中学生以下無料
※ ( )内は前売り、20名以上の団体、高浜市内居住者
※ その他各種割引あり
※ 前売りは、かわら美術館・図書館にて取扱い
(期間:6月22日(木)~7月21日(金))