あいち朝日遺跡ミュージアム 企画展「弥生農耕ことはじめ-出土した農具から探る-」(あいちあさひいせきみゅーじあむ きかくてん「やよいのうこうことはじめ しゅつどしたのうぐからさぐる」)
【このイベントは終了しました。】開催日 : 2023年10月21日 ~ 2023年12月17日
弥生時代には、農耕が始まり、様々な農具が普及していきました。収穫に用いられた石包丁、脱穀や籾摺りに用いられた杵や臼は、農耕とともに大陸からもたらされた新しい道具でした。一方、大型石包丁のように、その役割がはっきりと説明されていない道具もあり、現在も研究が進められています。
今回の企画展では、九州から中部地方で出土した、収穫・調製(脱穀、籾摺りなど)に用いられた農具を取り上げ、弥生時代の人々がどのようにコメを収穫し、どのように保管・加工していたのか、弥生時代の農耕技術について考えます。
また、企画展に関連したシンポジウムでは、全国各地に広がる遺跡等で運営されている復元・体験水田において、実験的な研究に取り組んでいる「水田稲作技術比較研究プロジェクト」と協力して、弥生農耕技術の最新の研究成果を発信していきます。
~関連講演会・シンポジウム~
(1)講座ヒストリーカフェ「収穫具、引いて切るか押して切るか」
東アジアの伝統的な収穫具には、刃を体の方に引き起こすように切るものと刃を前方に押し出して切るものの2つの使用法が見られます。収穫具の形と使い方の違いについて、中国、朝鮮半島、日本の考古資料、そして東南アジアの民具を比較しながら見ていきます。
【日時】2023年11月4日(土) 13:30~14:30
【場所】あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)
【講師】原田幹(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)
【参加費】無料
【定員】25人(要事前申込み)
【申込方法】ミュージアム受付又は下記フォームからお申し込みください。
【申込期間】9月22日(金)から10月22日(日)まで
※ 申込多数の場合は抽選とします。抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で10月27日(金)までに連絡します。
講座ヒストリーカフェ「収穫具、引いて切るか押して切るか」お申込フォーム>>
(2)講演会「弥生時代水田稲作の器具保有者・作業者・産物享受者」
弥生時代の稲作において、器具は誰が保有し、どのような組織で行われ、収穫物はどのように調製・保管されたのでしょうか。また自集団消費的な利用と、地域の首長や大和王権に税を納めるための利用では、技術発揮がどう違うのかを考えます。
【日時】2023年12月9日(土) 13:30~15:00
【場所】あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室) ※ オンラインによる配信あり
【講師】山田昌久氏(東京都立大学大学教育センター特任教授)
【参加費】無料
【定員】会場50人、オンライン100人(ともに要事前申込み)
【申込方法】ミュージアム受付又は下記フォームからお申し込みください。なお、オンラインでの参加については、応募フォームからのみ受け付けます。
【申込期間】9月22日(金)から11月19日(日)まで
※ 申込多数の場合は抽選とします。抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で11月24日(金)までに連絡します。
講演会「弥生時代水田稲作の器具保有者・作業者・産物享受者 」お申込フォーム>>
(3)シンポジウム「弥生時代の収穫・調製技術の再検討」(共催:水田稲作技術比較研究プロジェクト)
弥生時代の稲作では、コメをどのように収穫し、加工、保管していたのでしょうか。最新の研究成果に基づく発表と、収穫・調製(脱穀や籾摺り・精米など)に関する技術とその問題について討論会を行います。
【日時】2023年12月10日(日) 13:30~16:00
【場所】あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室) ※ オンラインによる配信あり
【登壇者】①原田幹(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)「使用痕からみた弥生時代の収穫技術」
②岡田憲一氏(奈良県立橿原考古学研究所調査第二係長)「出土米・稲わらブロックからみた弥生時代の収穫」
③那須浩郎氏(岡山理科大学准教授)
「弥生時代にはイネを一年に何回収穫したのか?―全国の遺跡公園におけるイネの不耕起二期作・多年栽培実験―」
④上條信彦氏(弘前大学人文社会科学部教授)「杵と臼からみた弥生時代の脱穀」
⑤小林正史氏(金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授)、村上由美子氏(京都大学総合博物館准教授)
「民族誌モデルと出土竪杵の搗き部形態からみた脱穀方法の変化」
⑥山田昌久氏(東京都立大学大学教育センター特任教授)※ 討論会パネリスト
⑦白石哲也氏(山形大学学士課程基盤教育院准教授)※ 討論会司会
【参加費】無料
【定員】会場50人、オンライン100人(ともに要事前申込み)
【申込方法】ミュージアム受付又は下記フォームからお申し込みください。
【申込期間】9月22日(金)から11月19日(日)まで
※ 申込多数の場合は抽選とします。抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で11月24日(金)までに連絡します。
シンポジウム「弥生時代の収穫・調製技術の再検討」お申込フォーム>>
~関連イベント~
(1)古代体験プログラム
【日時】2023年10月1日(日)~12月24(日)までの土・日・祝日 15:00~(各日1回開催)
【場所】あいち朝日遺跡ミュージアム本館(体験学習室)
【定員】各回先着10人
【申込方法】当日、ミュージアム受付で申込み(事前予約はできません。)
【内容・参加費】
10月:ミニチュア石包丁づくり(所要時間45分、教材費50円)
11月:おうちで焼ける!土器づくり(所要時間60分、教材費400円)
12月:稲わらを使って正月飾りをつくろう!(所要時間60分、教材費350円)
(2)朝日遺跡弥生ウィーク(「あいちウィーク」特別企画)
【日時】2023年11月21日(火)~27(月)まで 10:00~12:00、13:00~16:00
【場所】あいち朝日遺跡ミュージアム本館(研修室ほか)
【定員】各日100人
【申込方法】当日、ミュージアム受付で申込み(事前予約はできません。)
【内容・参加費】
①土器拓本づくり(所要時間30分、無料)
朝日遺跡から出土した本物の弥生土器の文様を紙へ写し取り(拓本)、オリジナルの栞(しおり)を作ります。
②勾玉アクセサリーづくり(所要時間20分、教材費100円)
オーブン陶土で作成した勾玉などを組み合わせ、自分だけの首飾りを作ります。
企画展「弥生農耕ことはじめ-出土した農具から探る-」 チラシ (PDFファイル:2.75MB)
イベントの概要outline
- 開催日
- 2023年10月21日(土)~12月17日(日)
- 開催時間
- 9:30~17:00
- 開催場所
- あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(企画展示室)
- 所在地
- 〒452-0932
清須市朝日貝塚1番地 - 料金
- 観覧料
一般300円(250円)、大学生・高校生200円(150円)
※ ( )内は20名以上の団体料金(要事前申込み)
※ 学校行事(高校以下)とその引率者、中学生、障がい者の方及びその付添いの方(1名まで)は無料。
※ 常設展も観覧できます。
※「あいちウィーク」(11月21日(火)~27日(月)まで)の期間中は、観覧料が無料です。
- トイレ
- 有り
- お問い合わせ
- 052-409-1467
- 定休日
- 月曜日(祝休日の場合、翌平日)
※「あいち県民の日」(11月27日(月))は開館します。 - 駐車場
- 無料(普通車15台/大型バス3台)
アクセス方法access
-
電車でのアクセス
◎名鉄「新清洲」駅から徒歩22分
◎JR「枇杷島」駅から城北線「尾張星の宮」駅下車。徒歩9分
◎JR「枇杷島」駅からきよす あしがるバス「ピアゴ清洲店前(あいち朝日遺跡ミュージアム)」バス停下車。徒歩2分 -
車でのアクセス
◎名古屋第二環状自動車道「清須東IC」より1分
◎名古屋高速道路「清須出口」より1分