常滑市

INAXライブミュージアム　企画展「なんとかせにゃあクロニクル ―伊奈製陶100年の挑戦―」(いなっくすらいぶみゅーじあむ　きかくてん　なんとかせにゃあくろにくる　いなせいとう100ねんのちょうせん)

開催日 : 2024年04月13日～ 2025年03月25日

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およそ千年の歴史を持つ六古窯の街、愛知県常滑市で設立した伊奈製陶（後のINAX※１）は2024年、100周年を迎えます。
そのルーツは1766（明和3）年、初代伊奈長三郎の茶器づくりに遡ります。陶銘「長三」を継ぐ名工として、伊奈家は四代にわたり陶芸分野でやきものづくりを続けました。しかし、初之烝はつのじょうに代が変わると、息子・長太郎※２（創立者）とともに、時流を読み陶業へと転換を図ります。設立当初は土管やタイル製造が主な事業でしたが、戦後、水まわりに関わる商品群へと拡大。常滑で培われたものづくりのDNAを受け継ぎ、生み出された数々の製品とその生い立ちは、日本の豊かな住まいと暮らしに向けたあゆみと重なります。
本展では、伊奈製陶から INAXに至るものづくりの歴史を、年表とエポックメイキングな製品や技術などの展示とともに展観します。歴代長三の急須類や初之烝親子による発明品、国産初の温水洗浄機能付便器、当時の最先端技術 FRP（ガラス繊維強化プラスチック）素材の浴槽の展示、さらに惜しくも実現しなかった事業やアイディアにも光を当て、先人たちの創意工夫をひも解きます。「なんとかせにゃあ」と奮闘し、挑み続けた伊奈製陶のチャレンジ精神から生まれた数々のイノベーションをご覧いただければ幸いです。

左：会場入口風景
INAX製のパラボラアンテナに映像を投影

中：会場風景
左から、設立以前に考案された「伊奈式運搬車」（1915年ごろ）と「家外小便所」（1888年）。

右：会場風景
戦後発表されたエポックメイキングな製品が並ぶ。手前に国産初の温水洗浄機能付便器「サニタリイナ61」（1967年）。

左：会場風景
戦後の技術開発を紹介するコーナー。手前は、当時、新素材だったFRP製の「ポリセット」（1970年代）。

右：屋外展示「中銀カプセルタワービルカプセルユニット」（1972年）
黒川紀章設計のビルで、伊奈製陶は各ユニットのユニットバスの開発に挑んだ。
※現在カプセル内に入って見学することはできませんが、窓から室内をご覧いただけます。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト蔵

企画展「なんとかせにゃあクロニクル ―伊奈製陶100年の挑戦―」　チラシ（PDFファイル：1.88MB）