美術館や博物館は、絵や資料をただ見るだけ…と思っていませんか。最近の展覧会は、ユニークな展示が多く、どう展示して何を見てほしいか、という学芸員さんの思いが伝わってくるものばかり。実際に見てみると作品が語り掛けてくるように見えるから不思議です。ぜひあなたも、美術館や博物館に出かけて、好奇心の泉を満たしてみませんか。
現在愛知県には、県立の総合博物館がありません。けれども明治時代に遡ると、この地に「愛知県博物館」は確かに存在していました。1878(明治11)年に県が民間からの寄附金を集めて建てた博物館は、古く貴重な文物から味噌や醤油、酒、木材、織物、陶磁器、絵画、機械、動植物等々、国内外のあらゆる物産を集め、人々の知識を増やして技術の発展を促そうとしました。まだまだ博物館をどういう施設にすべきか方向の定まらぬ時代に、同館は先進的な商品見本を展示・販売して県下の産業を刺激する商品陳列館へと、徐々に姿を変えていきます。日本各地に博物館や美術館が建設されるなかでいつの間にか忘れられてしまった、殖産興業に比重を置く総合的な産業技術博物館としての「愛知県博物館」へ、時空を超えてみなさんをお招きします。
[観覧料]
⼀般1,000(800)円/⾼校・⼤学⽣800(600)円/中学⽣以下無料
※( )内は前売券および20名以上の団体料⾦です。
※ 上記料⾦で本展会期中に限りコレクション展もご覧になれます。
二つの世界大戦に挟まれた 1920年代のパリ。その自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在が、画家のマリー・ローランサンと、ファッション・デザイナーのココ・シャネルです。本展では、ともに 1883年に生まれた二人の活躍を軸に 、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、ジャンヌ・ランバンなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、美術とフ ァッションが互いの境界を越えてダイナミックに展開する様子をたどります。
[観覧料]
一般 1,800円(1,600円)/高大生 1,000円(800円)/中学生以下 無料
※ ( )内は前売または、20名以上の団体料金
名古屋市博物館は令和5年(2023)10 ⽉1⽇からリニューアルのため休館し、数年かけて新しい時代を⾒据えた博物館に⽣まれ変わります。
⻑期休館を⽬前とした本展では、豊⾂秀吉やその⼀族の栄華を⽰す資料で、新しく購⼊した重要⽂化財「豊⾂家⽂書」を初めてお披露⽬します。また、市⺠とともに活動してきた近年の取り組みなどを紹介することから、名古屋市博物館の現在地と博物館がめざすこれからを紹介します。
[観覧料]
一般800(600)円/高大生500(300)円/中学生以下無料
※ ( )内は20名以上の団体割引。
※ 名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用して来館された方は当日料金より100円割引
※ 障害のある方は手帳、難病患者の方は受給者証の提示により、本人と介護者2名まで当日料金の半額。
※ 各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。
江戸時代の武家社会では、身分や年齢、季節や儀礼などによる細やかな決まりごとのなかで、格式に相応しく、おごそかに、あるいは美麗によそおうことが求められました。
尾張徳川家で誂えられた衣服や装身具などをトータルコーディネートの演出でご紹介しつつ、「よそおい」にかける武家の美学を探ります。
[料金]
【一般】1,600円【高大生】800円【小中生】500円
※ 20名様以上の団体は一般200円、その他100円割引
※ 毎週土曜日は小・中・高生入館無料
[同時開催]
>>企画展「極める!江戸の鑑定」
2023年6月3日(土)~7月17日(月・祝)
愛知県立旭丘高等学校美術科で38年間教職を務め、2022年3月に退職された彫刻家森克彦とその教え子13人による展覧会です。数奇屋造りの爲三郎記念館に、森克彦による彫刻作品10数点と、卒業生13人それぞれの作品数点ずつを入り組んだ形で展覧します。多彩な芸術家たちによる作品の共鳴をお楽しみください。
[観覧料]
[古川美術館・分館爲三郎記念館共通入館券(2館共通券)]
大人1,000円/高・大学生500円/中学生以下無料
[美術館単館券]800円
[爲三郎記念館単館券]500円
[同時開催]
>>企画展「四季のおくりもの~くらべてみるみる」
2023年7月1日(土)~7月30日(日)
美しく咲き誇る花々、まばゆい光につつまれた溢れんばかりの緑。
色あざやかな植物たちが大画面を埋め尽くす、八幡はるみのかぐわしき染色の世界をご紹介します。
[入館料]
一般 1,300円(1,100円)/小中高生 500円/小学生未満無料
※( )内は10名以上の団体料金
本展では、生涯にわたり東海道を描き続けた浮世絵師・歌川広重の作品の中でも、特に温和な表現が魅力的な「隷書東海道」より、東海道に広がる心の故郷へと誘います。前期は自然が織りなす風景を、テーマに沿って紹介します。どこか懐かしい江戸時代へ、癒しの旅に出かけませんか。
[観覧料]
無料
ノリタケはこれまでに様々なデザインや素材開発を行ない多くのディナー皿を製造、世界の食卓を彩ってきました。工業製品として作られた食器には、当時の時代背景や市場のニーズが反映されています。ディナー皿とともにその時代に起きた歴史的、社会的出来事もキャプションで紹介しています。また、様々な碗皿を展示したコーナーや、テーブルセッテングなど、ノリタケ食器のデザインを愉しむことができます。
併設のクラフトセンターでは、ボーンチャイナの製造工程の見学やお皿やマグカップなどに絵付けを体験可能です。
[入館料]
一般500円/ 65歳以上300円/ 高校生以下無料
※ 団体割引あり
節子の作品においては、時代ごとに様々な表情のマチエール(画面の肌合いや質感)を楽しむことができます。「色彩の画家」として知られる節子は、マチエールにもまた大きな関心を払って制作をしてきました。作家の各時代を代表する作品の数々から、マチエールが語るものをご覧ください。
[入場料]
一般320円/高校・大学生210円/中学生以下無料
※ 一宮市内在住の満65歳以上で住所・年齢の確認できる公的機関発行の証明書等を提示された方、および身体障害者手帳・戦傷病者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を持参の方は無料(ミライロID可、付添人一人を含む)
※ 20名以上の団体は2割引
本展は日本工芸会陶芸部会50周年を記念し、同会で活躍する作家の秀作とともに、その活動の歩みと現在を紹介するものです。歴代の重要無形文化財保持者(人間国宝)作品をはじめ、窯業地ならではの素材と伝統を受け継いだ作家らによる作品、若手も含めた陶芸部会所属作家の作品など、137名の作家による名品139点を展覧いたします。
[観覧料]
一般900円(720円)/高大生700円(560円)/中学生以下無料
※ ( )内は20名以上の団体料金
※ 上記観覧料で常設展も併せてご観覧いただけます
1987年に開館したメナード美術館は、2022年10月に開館35周年を迎えました。第3弾は35人のうち12人の作品を紹介する「35アーティストvol.Ⅲ」です。ピカソは所蔵の7点を展示し、ド・スタールはコレクションより初公開の《コンポジション》を含む全4点をご覧いただきます。日本画、日本洋画からは、東山魁夷、島田章三、宮崎進ら、時代をけん引してきた画家たちを取り上げるなど、見どころ満載です。
[観覧料]
一般900円(700円)、高大生600円(500円)、小中生300円(250円)
※ ( )内は20名以上の団体料金および前売料金
※ 障害者手帳(ミライロID可)をお持ちの方および同行者1名は無料
今回の企画展では、本館及び愛知県埋蔵文化財調査センター(弥富市)が所蔵する旧石器時代から古墳時代までの石斧・鉄斧に関する資料を展示し、先史時代の斧の役割、変遷についてご紹介します。
また、南山大学の調査団がパプアニューギニアで収集した民族資料の石斧の展示、復元品を用いた鹿角の加工実験の紹介など、学術的に貴重な資料もご覧いただけます。
[観覧料]
一般300円(250円)/大学生・高校生200円(150円)
※ ( )内は20名以上の団体料金(要事前申込み)
本企画展では輸送車両にかけた自動車メーカーの想いと、いつも私たちの生活を支えてくださる輸送に関わる皆さまに「感謝」をお伝えします。
[入館料]
大人1,200円/シルバー(65歳以上)700円/中高生600円/小学生400円
[同時開催]
>>「ル・マン100周年記念企画展」
2023年5月16日(火)~6月30日(金)
本展では、異なる土の建築文化をルーツに持つアセーナ、ビル、挾土を招聘し、プエブロ、メキシコ、日本をテーマにした土の造形作品を公開制作していただきます。
表情豊かな土の作品から、風土が育んだ思想や精神性を感じてみてください。
[共通入館料]
一般700円/高大生500円/小中生250円
[同時開催]
>>展覧会「石井春 時を旅する色・形・窯」
2023年4月8日(土)~7月18日(火)
当館が所蔵している初期から晩年の大澤鉦一郎の作品を展示し、その画業を振り返ります。愛美社時代の細密な描写、簡略化された描写、独自の点描画法など作品の変遷をご覧ください。
[観覧料]
無料
戦国乱世を駆け抜け、260年にもおよぶ泰平の世の礎を築いた徳川家康。
本展では、彼の生涯において重要なターニングポイントとなった出来事を、全国から厳選を重ねた国宝・重文50件以上をはじめとした、約150件の優品をとおして紐解いていきます。また織田信長・武田信玄・徳川四天王など、様々な形で家康に影響を与えた人物ゆかりの資料も交え、家康が迫られた決断や、人物像を浮き彫りにしていきます。
幾多の「どうする」に満ちた家康の生涯を、大河ドラマとは違った角度からご覧ください。
[観覧料]
一般 1,500円(1,400円)/小中学生750円(700円)
※( )内は20名以上の団体料金
※ 岡崎市在住・在学の小中学生は無料(要証明)
※ 岡崎市在住・在学・在勤の方は一般料金から300円引(要証明)
※ 未就学児は無料
※ 各種障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者1名は無料
※ 展覧会限定フリーパス「Limi‐pass(リミパス)」は2,500円
※ どうする家康 岡崎 大河ドラマ館入場券の半券提示で、団体料金に割引
おかざき世界子ども美術博物館では、2021年より公共施設では初めてとなる障がいのある子どもたちから寄せられた作品を紹介する常設展 「子どもたちのアール・ブリュット」 を開催しています。4月1日から始まる前期展示では、子どもたちの作品発表の場として、岡崎市内の特別支援学級、愛知県立岡崎聾学校、愛知県立岡崎特別支援学校、愛知県立岡崎盲学校、愛知教育大学附属特別支援学校の子どもたちが制作した作品を紹介します。
[観覧料]
無料
[同時開催]
2023年4月22日(土)~7月17日(月・祝)
>> 企画展「はしもとみお木彫展 いきものたちの音」
本展では、新装した展示室等施設や設備を公開するとともに、藤井の作品や資料をはじめ、購入や多くの篤志家の方々からご寄贈いただいた美術作品など、これまでに収蔵してきた所蔵品の中から厳選した名品112件を改めてご紹介します。
[観覧料]
無料
1983年に開館した刈谷市美術館は、2023年で開館40周年を迎えます。
開館40周年を記念する本展では、3,800点を超える当館コレクションの中から、開館以来の展覧会や作品収集活動を切り口に厳選した約160点を展示します。「郷土の美術」「現代の美術」「絵本の世界」といったテーマ展示に加え、過去の展覧会ポスターや図録もあわせてご紹介します。“刈美”が歩んできたこれまでの活動を振り返り、バラエティ豊かな作品をどうぞお楽しみください。
[観覧料]
無料
思いがけず感じる清風、偶然目にとまった道端の花など、ほんのわずかな間だけ私たちの意識をとどめる小さな発見。この展覧会では、通常は見過ごされ、忘れられてしまうような細やかな発見や驚きに注目し、そうした体験を見つめなおします。
[観覧料]
一般1,300円(1,100円)/高校・大学生800円(600円)/中学生以下無料
※( )内は前売り及び20名以上の団体料金
※ 障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)、豊田市内在住又は在学の高校生、及び豊田市内在住の70歳以上は無料
[同時開催]
>>コレクション企画「枠と波」
2023年6月27日(火)~9月24日(日)
今回は『手仕事の日本』で紹介された瀬戸・犬山・常滑のやきもの、扶桑の端折傘、有松鳴海の絞り染め、知多木綿、三河木綿、足助紙、菟足神社の風車、花祭のざぜちといった愛知県の手仕事と、円空仏や円空の書を館蔵品より約200点紹介します。
[観覧料]
無料
暮らしのなかで、「はかる」ことなく1日を過ごすことはできますか?
長さや容量、重さなどのいわゆる度量衡はもちろんのこと、時間や熱などいろいろなものを「はかる」ことで私たちの暮らしは成り立っています。
「はかる」ための道具は、明治期の西洋化に代表されるように時代とともに変化していきます。 また、大正10年(1921)度量衡法改正に伴い尺貫法からメートル法への統一が図られるなど単位も現在までに変わっていきました。
本展では、ものさし、枡や秤などの度量衡の道具に加えて、時計や温度計などのいろいろなはかる道具について暮らしに照らして紹介します。
[観覧料]
無料
三河国幡豆郡饗庭郷(西尾市吉良町小山田)出身の武将・松井忠次は、東条松平氏の同心となり、徳川家康のもとでの活躍によって譜代大名・松平周防守家の祖となった人物です。浅井・朝倉軍との姉川の戦いや三方ヶ原の戦い、長篠の戦いなどの武田氏との戦いにおいて最前線に立ち、その功績により松平姓を賜り、天正11(1583)年に沼津・三枚橋城主として亡くなるまで家康を「武」の面で支え続けました。
本展では、西尾市で初公開となる数々の資料を通して、家康のもとで数多くの戦功を挙げ、小領主から松平姓を賜る大名にまで出世した松井忠次の生涯を紹介します。
[観覧料]
無料
本展では、日本各地の名所や、歌舞伎の演目「南総里見八犬伝」の名場面を描いた浮世絵を展示。また、江戸時代のベストセラー北尾政美(鍬形蕙斎)の『諸職画鑑』や、葛飾北斎の『北斎漫画』も紹介します。
[観覧料]
高校生以上500円(400円)/中学生以下無料
※ ( )内は前売り、20名以上の団体、高浜市内居住者
※ その他各種割引あり
※ 前売券は当館にて販売(3月1日(水)~4月14日(金))