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尾張津島天王祭

Column.30

【尾張津島天王祭】美しき車楽船から男衆が川へとダイブ! 神の道を切り開く「市江車」に注目

【開催日時】[宵祭] 2018年7月28日(土)18:00~ [朝祭] 2018年7月29日(日)8:40~
【開催場所】津島神社・天王川公園

屏風絵にも描かれた美しき川祭り

いよいよ日本三大川祭りのひとつ「尾張津島天王祭」が行われます。夏の夜、ちょうちんを飾ったまきわら船が、愛知県津島市の天王川公園に繰り出す宵祭はとても幻想的。
ところが「宵祭りはいわゆる前夜祭。神事のメインは朝祭にあります」と話すのは愛西市教育委員会の大関さん。津島牛頭天王社と同じ木瓜紋を持つ織田家の信長さんも、この朝祭を見て、大変喜んだといいます。

朝祭でとくに重要な役割を担っているのが愛西市の「市江車(いちえぐるま)」。市江は津島から南に4㎞に位置する地域で、戦国期から市江の車楽舟が津島の車楽舟5艘の先に漕ぎ進むことになっています。「今でこそ廃川となり池になってしまいましたが、江戸時代の天王川はかなり川幅のある大河だったことがわかっています。祭りの際には市江車は佐屋川、天王川を漕ぎあがって、今とほぼ同じような形態で神事が執り行われていました」。
中世の社会において、疫病の流行は飢餓とともに、最も恐れられたもの。牛頭天王を祭神とする津島社は多くの信仰を集め、天王祭も屏風絵に描かれた頃は6艘の車楽舟に加えて5艘の大山と呼ばれた舟が出るなど、ひときわ華やかであったようです。

さて市江車。他の5艘と同じように能人形を飾り、児(ちご)を乗せていますが、こちらだけひとまわり大きく、神社にあるような唐破風の屋根となっているのがわかります。

午前9時。この市江車に、鉾持と呼ばれる締め込み姿の未婚の男子10人が乗りこみ出船。9時半ごろに、池の中央にさしかかると、竹や布などで作った鉾(布鉾)を手にした男たちが、次々と川へ飛び込んでいきます。「彼らは道を清め神様の通り道を開けるという重要な役割を担っています。約3mもの鉾を持って池を泳ぐのは非常に難しく、ハラハラしながら見守ります」と猪飼さん。ちなみにこの飛び込みの様子は、池の東側にいると横から見られるそうです。
彼らは津島神社のご神体が鎮座する御旅所まで泳ぎ着くと、神輿に拝礼した後津島神社まで駆け出して行きます。3番目の鉾持が太鼓橋に張られたしめ縄を切り、神輿が還御する道を開き、布鉾を拝殿に奉納します。布鉾から滴る雫は万病に効くといわれ、たくさんの参拝客が手を伸ばします。

市江車は愛西市東保町の住民が中心となって行事を担っています。今でも女人禁制で、女性が飾り物に触れることさえできません。舟に乗る児(ちご)、囃子方、鉾持だけでなく、約2週間前から行われる準備もすべて東保町の男性が総出で行います。市江の車屋は今でも、神の不興をかわないよう、祭りの前には、特別に熾した清火で調理した素朴な精進料理を食べるのだとか。
時代や環境が大きく変わっていく中で、神事は粛々と継続していく…この歴史の刻みが朝祭の魅力なのかもしれません。

知れば知るほど面白い、朝祭。
1年に1度しか見られない市江車をぜひ見に来てください!

イベントの概要

【開催日時】[宵祭] 2018年7月28日(土)18:00~ [朝祭] 2018年7月29日(日)8:40~
【開催場所】津島神社・天王川公園
【電話番号】0567-28-8051(津島市観光協会) 0567-55-9663(津島市建設産業部産業振興課)
【アクセス】名鉄「津島」駅下車。徒歩約20分