鮎のつかみどり 男川やな

Column.01

清流のせせらぎと若鮎を楽しむ…渓流の人気やなへGO!

男川やなは、昭和51年に国と愛知県と旧額田町の自然休暇村整備事業として発足し、今年で41年目を迎えます(現在は、本宮山自然休養村に指定)。岡崎市の「岡崎観光きらり百選」にも選ばれている人気の観光スポット!さてどんな出会いが待っているのでしょう…?

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レッツ川遊び!大人もハマる「つかみどり」

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女将さんとのあいさつもそこそこに、まずは「鮎のつかみどり」を体験。やな漁とは、やなの仕掛けに鮎が流れ落ち、簀(す)の上にはねあげられるもの。どこから来るのかと、目を皿のようにして男川を見つめる私たち…すると突然、飛び込んできた鮎二匹。「あっ、来たよ!」「つかまえて!」次から次へと足元に飛び込んでくる鮎をつかまえるため、やな場の上を大の大人4人が大わらわです。

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慌てて拾い上げようとしますが、いきのいい鮎は、ニュルッと手からすり抜けていきます。そこで、女将さんがコツを伝授。鮎は目を隠すように手で覆うとおとなしくなるのだとか。両手でしっかりつかんでバケツにIN。「やったぁ~♪」。童心に戻って大喜びです。

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やな場の青竹は初夏の色

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店舗の対岸には藤棚のあるBBQ場になっていて、奥は竹林が広がっています。禁漁期間の冬は仕事がない…かと思いきや、翌年5月のオープンに合わせてすでに冬から準備は始まっています。
12月から1月には、この竹林から簀(す)を作るための竹を切っていく重要な仕事があります。なぜ冬に切るかというと、竹が水を吸い上げていない状態だから。この時期を逸すると、日差しの強い夏にはパンパンと音を立てて竹がはぜてしまうため、とにかくこの時期に良質の竹を確保することが大事なのだとか。

120本もの竹を切って春を迎え、4月下旬、男川には全長12m、幅5mの足場が組まれ、その上に竹を敷き詰めて「やな漁」の仕掛けが作られます。組み上げられたばかりの頃は、まだ竹も青々として爽やか。いかにも初夏の色ですね!これが時間の経過とともに、色も変わっていきます。落ち鮎の季節には、鮎と同じくさび色となり、落ち着いてくるのでしょう。

父の思いを受け止めて決心

ここを一手に引き受けるのは女将さんの梅村成美さん。やなの設営から準備、調理、接客まですべてを行います。もとは小学校の先生だったそうですが、どんな経緯で女将さんをするようになったのでしょうか。

「もともと男川やなは漁協関係者11名で結成され、その中のひとりがうちの父。しかし年を経るうちに組合員たちもご高齢となり、それに伴ってお客様も少なくなっていきました」。ついに経営難で解散の話が出たとき、父は病床で「解散はしたくない」とポツリ。父親の看護のために仕事を辞めていた女将さんは「じゃあ私がやるよ」と即答したとか。

しかし周囲は「経験もないのにできるはずがない」とあきれ顔。「そう言われるとね…あきらめることが苦手な私の性格は”やれます”と言っちゃたんだよね」。

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素人同然がむしゃら時代!

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さぞや厳しく仕込まれたのでは、と聞くと「全然。仕入れも何もかも、自分で決めなさいって。だから本当に苦労したんだから~」と女将さんは笑います。しかし、今になってみると、それが父親なりの愛情だったと感じるのだとか。「何も知らなかったから、思いっきりやれたの。草むらに少しだけあったBBQ場を藤棚にして大きく広げたけれど、商売とは何ぞやということを知っていればやらなかった」。
いえいえ、素人時代の女将さんが考えてどんどん実現していった素直なアイデアは、今では男川やなの個性になっていますよ。

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父の遺した宝物だから…

とはいえ、簡単に客がやってくるほど甘い世界ではなく、待てど暮らせどお客さんがこない日も。そんな時は「河のせせらぎが寂しくて寂しくて涙が出ちゃうくらい」だったといいます。そんなときにも仲間は見捨てませんでした。窮状を知った元の職場の同僚が宴会を開いてくれて(しかも女将さんを手伝うためエプロン持参!!)なんとか細々とやっていく日々。3年経っても変わらない状況に、周囲が「もうやめたら」と心配しはじめました。その時も「後戻りするのは嫌いだから」と今できることをこなしてきた女将さん。成果がでなくても食らいついていったのは、本人の言う通り、あきらめる事が出来ない性格もあったでしょうが、やはり父親から託された思いをやすやすと放棄できない、という強い思いであったのではないでしょうか。

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人の縁が救ってくれた

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そんな彼女の転機は、CBCの情報番組『走れスクーパーズ』での生放送。メディアの威力はすごいもので、閑古鳥が鳴いていた男川やなに、翌日から人がやってくるようになったとか。それ以降の快進撃はみなさんの知るところです。「だから、ここまでやってこられたのも、いろんな人のおかげだなって。人との縁に感謝してるの」。女将さんはしみじみと語ります。楽しいことも苦しいこともたくさん経験してきた今だからこそ、関係者・スタッフ皆さんのおかげで今があることに思いは変わりません。

「疲れたら、またここにおいで。待ってるから」…帰り際、女将さんがそう声をかけてくれました。「うん、また来るね、女将さんに会いに」。優しい女将さんの笑顔に見送られ、幸せな気分のまま家路につく私たちでした。

★やなが終わっても楽しめる!!

「やな場はやなシーズンが終わったら終わり」…そんなことはありません!男川やなでは10月中旬~5月初旬まで「蕎麦打ち体験」「こんにゃく作り体験」を行っています。もちろん、これも女将さんのアイデア。額田産のそば粉を使った本格的な蕎麦打ちを体験できますよ。

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◆「男川やな」の営業時間・アクセス・地図などは下記からご覧ください

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