名古屋市美術館(なごやしびじゅつかん)
名古屋のスピリットが溶け込んだ建築
静かで広々とした白川公園の中、昭和63年(1988)に開館したのが名古屋市美術館。愛知県出身の建築家・黒川紀章氏による設計で、1層を地下に埋め込んで高さを抑え、敷地形状に合わせた構成がなされています。名古屋といえば多くの人がまず思い浮かべる名古屋城や大須観音、熱田神宮などの伝統的な建築物に着想を得た意匠が随所に取り入れられています。
見るものすべてに潜むストーリー
この建築の主要テーマは、西欧と日本の文化、また歴史と未来の共生です。そこかしこに日本の伝統的手法と色彩が盛り込まれており、建物自体がアート作品と言っても過言ではないでしょう。
ドア枠や窓には西欧の建築様式や江戸の天文図等を用い、屋外には木曽川の風景や名古屋城の石垣といった記号が風景にストーリーを創り出しています。訪れるたびに新しい発見があるかもしれません。
郷土の作家から現代美術まで幅広く収蔵
洋画家の三岸節子や日本画家の前田青邨、川合玉堂、「画壇の仙人」と呼ばれた熊谷守一、写真家であり詩人でもあった山本悍右など郷土を代表する作家の作品を幅広く収蔵。ほかエコール・ド・パリ、メキシコ・ルネサンス、現代美術も豊富で、さまざまな企画展を積極的に開催しています。
- 展覧会情報 -
ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
《イタリアのダンス》1865-70年 油彩/カンヴァス
Inv. 887.3.1 ランス美術館蔵
©MBA Reims 2019/ photo: C. Devleeschauwer
名古屋の姉妹都市、フランス・ランス市のコレクションが来日。戸外制作を行ったバルビゾン派の画家たちや“空の王者”ウジェーヌ・ブーダン、そしてモネ、ルノワールら印象派の絵画をご紹介します。特に今回は、19世紀フランス風景画の巨匠、カミーユ・コローの傑作16点をまとめてご覧いただける、名古屋では初めての貴重な機会です。アトリエを飛び出し自然の光や大気の変化を捉えようとした画家たちの歩みをご堪能ください。
【期間】2021年4月10日(土)~6月6日(日)
【観覧料】土日祝日は日時指定券のみ販売します。
≪平日限定券≫
一 般1,400円/高校・大学生900円
≪土日祝日・日時指定券-事前購入≫
※ ご来館の前日まで
一 般1,500円/高校・大学生1,000円
≪土日祝日・日時指定券-当日購入≫
※ 前日までの予約購入に空きがあった時間帯のみ
一 般1,600円/高校・大学生1,100円
アートとめぐる はるの旅
名古屋市美術館の所蔵作品および寄託作品から、「旅」をテーマに約50点を選りすぐって展示します。子どもから大人まで、誰もが楽しめる工夫がいっぱい。常設展では出品機会の少ない大型のインスタレーションも登場する貴重な機会です。小中学生には、鑑賞をサポートするワークブックもご用意しています。うららかな春の一日、美術館でアートと一緒に旅をしてみませんか?
【期間】2021年3月25日(木)~6月6日(日)
【観覧料】一般500円/高大生300円/中学生以下無料
※ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会期や内容に変更が生じる可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
スポットの概要outline
- 所在地
- 〒460-0008
名古屋市中区栄2-17-25
(芸術と科学の杜・白川公園内) - 料金
- [常設展] 一般300円/高大生200円
名古屋市内在住65歳以上100円/中学生以下無料
※ 学生証・敬老手帳等をご提示ください。
[特別展] 展覧会ごとに異なります。
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください - 駐車場
- なし。近隣の有料駐車場をご利用ください。
- トイレ
- 有り
- 電話番号
- 052-212-0001(名古屋市美術館)
- 開館時間
- 9:30~17:00(金曜日は~20:00)
※ 入場は閉館の30分前まで - 休館日
- 月曜日(祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
バリアフリー情報
アクセス方法access
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電車でのアクセス
地下鉄「名古屋」駅から、地下鉄「伏見」駅下車。徒歩8分
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車でのアクセス
名古屋高速道路「白川出口」下車。5分