明治村

Column.21

明治をまるごと体感できる「博物館 明治村」

明治村ってどんなところ?

約100万㎡の敷地(東京ドーム約21個分!)に、60以上の建造物が保存・展示されている驚異のテーマパーク「博物館 明治村」。

何が素晴らしいって、国の重要文化財11件をはじめとする日本中の名建築の数々がここに集約されていること。本当だったら壊されていたかもしれない建物が、私たちの目の前に「まるで当時の姿のように」あるって、これはもうスゴすぎでしょ!

また、ドラマや映画などのロケでも多く使われているので、ドラマを思いながら散策するのも楽しいですね。当時の衣装を着たり、明治グルメの食べ歩きをしたり、人気の謎解きに挑戦するなど、体感アトラクションがいくつも用意されています。

明治時代は、世界の文化が日本へ急速に流れ込んだ躍動の時代。人々が活気に満ち、刺激だらけだった「文明開化」を五感で感じてみませんか。

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チケットについて

チケットについて
明治生まれの方は無料ですが…そうでない一般の方々は、
<入村券のみ>
大人 1700円
シニア(65歳以上・要証明)・大学生(要学生証)1300円
高校生(要学生証)1000円
小中学生 600円
です。

そして…「もう少しゆっくりまわってみたい」と思ったら、ぜひ村内の近衛局本部付属舎(1丁目4番地)に立ち寄って、「明治村住民登録」をしておくことをお勧めします。当日は入村料金は別途必要なのですが、とってもお得です。しかも、何がいいのかというと、駐車料金が平日は無料、土日祝は300円割引になること。普通車で1日500~800円かかるので、かなりオトクになりますよ。

現地では「のりもの」をどう使う?

とにかく広いので(←テーマパーク第3位の広さ)、のりもの券は購入しておくと、かなり助かります。これがあったおかげで、疲れが出てくる後半も、効率よくまわれましたよ。

明治村には「蒸気機関車」「京都市電」「村営バス」の3つの乗り物があります。「のりもの1日券」(中学生以上1200円、小学生800円)を購入するとすべてが乗り放題です。村営バスは全エリアを周回しているので、村営バス乗り放題(500円)を購入すれば確かに事足りますが、明治の乗り物に乗れるというのも他ではできないことですし、初めてなら、ぜひこれらを体験すべし。

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蒸気機関車(SL)(東京駅~名古屋駅)

「とうきやう」と書かれた駅名標が時代を感じます。乗り込んでみると、素敵な車内!車窓の上に設置された、おしゃれなガラス窓は、採光のための「モニター屋根」なんだそう。降車すると、SLが転車台で方向転換する様子も見られます♪

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京都市電(名古屋駅~品川燈台駅)

日本で初めて開通した市内電車。ただ乗るだけでなく、降車してからの車掌さんの動きにも注目!市電は、集電ポールから電気を取り入れ走っているのですが、ポールから下がっているロープを引っ張って、車両の反対側へと付け替える様子が見られます。どうやって運転しているかも教えてもらいました★

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どうやってまわる?

10時から17時まで、実際にまわったのは以下の場所です。
駐車場北口→①帝国ホテル中央玄関→「食道楽のコロツケー」の店→②金沢監獄中央看守所・監房→③聖ザビエル天主堂→④半田東湯⑤呉服座⑥小泉八雲避暑の家⑦本郷喜之床→⑧宇治山田郵便局舎(はあとふるレター)→⑨工部省品川硝子製造所(デンキブラン汐留バー)→⑩歩兵第六聯隊兵舎(矢場・射的・暗夜回廊)→食道楽のカフェ→⑪西園寺公望別邸「坐漁荘」→⑫幸田露伴住宅「蝸牛庵」→市電で品川燈台駅から京都七条駅へ→⑬京都七条巡査派出所→⑭京都中井酒造(京甘味処なか井茶寮)→⑮東松家住宅→⑯三重県庁舎→⑰森鷗外・夏目漱石住宅→⑱西郷從道邸→⑲聖ヨハネ教会堂→村営バスで京都七条駅まで→市電で京都七条駅から名古屋駅まで→SLで名古屋駅から東京駅まで→駐車場北口

5丁目から1丁目まですみずみとまわったはずが、60以上ある施設の1/3…(;^ω^)。1日でしっかり見るのは難しいので、絶対に見たいところを事前に数か所押さえて、それ以外は気になったところに入るスタイルがよさそうですね!

■帝国ホテル中央玄関<登録有形文化財>

アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルの中央玄関部分。大谷石(おおやいし)や透しテラコッタで複雑かつ緻密に装飾されていて、空間の重厚感に圧倒されます。

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大谷石はすべて手作業で彫り出され、石工は600人ほど従事。ライトは効率性のために機械を使わせようとしたけれど、石工たちは全部手作業で行い、その技術の高さに驚いたとか。ライトによる複雑な造形と日本の石工の細やかな仕事ぶりが生んだ奇跡的なコラボレーションなんですね!

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吹き抜けの隅にある「光の籠柱(かごばしら)」。幾何学模様が彫刻された大谷石、複雑に配されたテラコッタ、スクラッチタイルが重なっています。この中の灯りは、透かした空間から漏れる光の陰影でロビーを演出。次は夜のイベントを狙いたいです♡

窓ガラスにはめこまれた色ガラスは、透明な部分よりもやや薄い板ガラスを二枚あわせた中に金箔を入れてあります。しかも、両面から美しく金箔が見えるように、両方のガラスにうるしで金箔を貼りつけ、それを背中合わせにおさえてあるんですって。細かっ!

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背もたれが六角形のかわいい椅子がありました。建物だけでなく家具もまるごと設計するライトだけに、これも彼の作品です。おそるおそる、座ったりして

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日露戦争の講和条約である「ポーツマス条約」調印の際に用いられた机が展示されています。教科書に出てくる世界の歴史を目の前に感動しきり。

■食道楽のコロツケー

明治時代にベストセラーになった新聞小説「食道楽(しょくどうらく)」に登場するコロッケを食べてみました。「ひき肉のコロツケー」(180円)、「挽肉と馬鈴薯のコロツケー」(180円)、「海老のコロツケー」(180円)具だくさんで、とろっとしてます。これが文明開化かぁ~。

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■金沢監獄中央看守所・監房<登録有形文化財>

上のガラスの塔部分は、見張り櫓。入口横の梯子を使って上にあがるのだとか。見た目もオシャレですね。
八角形になっている中央看守所(天井がかっこいい)を中心に、放射状に5つの舎房が配置されたユニークな建物。第五舎房以外は、写真パネルによって、その位置関係がわかるようになっています。

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書信室は在監者(囚人)が家族などへの手紙を書く場所。記念撮影できるので、雰囲気出してパチリ。

第五舎房の独居房を覗き込むと人影が見えてドキッ!ところどころに蝋人形がいるのでちょっと心臓に悪い。独居房に入って写真撮影ができますよ。

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■聖ザビエル天主堂<登録有形文化財>

明治村には3つの教会がありますが、それぞれ全く違った雰囲気。ここは、ゴシックと呼ばれる中世ヨーロッパの建築デザインで造られ、ステンドグラスが印象的です。

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聖ザビエルの来京を記念して造られたために、ザビエル像が聖人像の中央に配されています。

太陽の光が差し込むと堂内はステンドグラスからの鮮やかな光に包まれ、とってもキレイ。挙式も行っている人気スポットなんです。いいなぁ素敵だろうなぁ。

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■呉服座(くれはざ)<重要文化財>

ごふくざ、ではなく、くれはざ。歌舞伎や落語、講談などの芸能の公演だけでなく、政治の演説会にも使われていたそうです。テレビもネットない時代ですもんね。

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実は最終のガイドに間に合わなかった…けど、面白いそうです。お客さん何人かにすすめられました。「廻り舞台」や「奈落」が見られるそうですよ。舞台裏ツアーですね♪

■小泉八雲避暑の家<登録有形文化財>

懐かしい駄菓子屋だぁ~とよく見ると、懐かしい感じの町屋でした。ここは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が夏、焼津で過ごした家です。

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■本郷喜之床<登録有形文化財>

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この家は、「喜之床」という名の理髪店。明治末期から大正初期にかけての町屋で、店の正面にガラスを使ったハイカラな店構えです。隣の小泉八雲避暑の家は明治初期の建築で、同じ明治時代でもずいぶん雰囲気が違うことがわかります。

ゆったりと座れる気持ちよさそうな椅子に、大きな鏡。新潟県上越にあった理髪店で実際に使われていた鏡や椅子などを置き、当時の雰囲気を伝えています。
2階には石川啄木と家族が暮らしていました。処女歌集「一握の砂」はここで暮らしている時に出版されたとか。

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■宇治山田郵便局舎(はあとふるレター)<重要文化財>

建物の前には、明治初期に使われていた角柱の黒塗りポストが現役で活躍中。赤いポストに代わるのは明治41年からだとか。そういえばポストのデザインって、さりげなく代わってきていますよね。

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ドーム型のおしゃれな郵便局。ホールの天井は周囲より高くなっていて、高窓から光を採り入れているのでとても明るく感じます。

ここでは10年後に届く「はあとふるレター」が送れます。100円でレターセットを購入し、500円を支払って、あとは待つだけ。自分に送るのは気恥ずかしいので、まだ幼い子どもたち宛てに送りました。

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■工部省品川硝子製造所(デンキブラン汐留バー)<登録有形文化財>

明治時代に浅草でその母体ができたデンキブラン。ブランデーやジン、ワインキュラソー、薬草などがブレンドされていて、ハイカラ品という意味でデンキブランと名付けられたのだとか。チェイサーが生ビールというのにもビックリ。確かにチェイサーが必要なほど甘くて強いお酒で、香りはまるで歯磨き粉のよう…(;^ω^)。

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■歩兵第六聯隊兵舎(矢場・射的・暗夜回廊)<登録有形文化財>

見るだけじゃなくて遊びたい、という方はこちらへどうぞ。縁日気分が楽しめます。矢を射たことのない人も、丁寧に教えてくれますよ。(5回300円/景品あり)

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真っ暗闇な世界を楽しむ迷路ゲーム。例えれば「胎内巡り」みたいな感じ?3人で入ってみたけど、1人だったらまず泣いてましたわ。あまりの恐怖に自然に手をガッチリ握ってしまうので、カップルにはいいかも。

可愛いアイテムがいっぱいの雑貨屋さんも。明治村のお土産店は、お値打ちでかわいい商品が揃っていますね。

■西園寺公望別邸「坐漁荘(ざぎょそう)」<重要文化財>

最後の元老・西園寺公望が政界を引退して91歳で亡くなるまで21年間を過ごした静岡県興津の別邸。西園寺さんが好きな竹を効果的に使った草庵風の数寄屋造りです。
明治村では珍しく庭もそのまま(樹木も)持ってきたそうです。本物にこだわるってこういうことなんですね。真髄を見た気がしました。

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玄関の隣にある取次。網代天井(あじろてんじょう)、かっこいいですねぇ。茶室っぽい。そして、襖の枠が竹!しかも木の皮を擦り込んであるというこだわりぶりです。

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日本家屋は欄間のデザインがまたオモシロイ。座敷・次の間の仕切り欄間には、光琳桐の透かしが見られます(モチーフを単純化した意匠は光琳模様と呼ばれているそうです)。でも、正直、かぼちゃか、かぶに見えません?

老年を過ごす主人のために段差のないバリアフリー。階段も歩きやすく勾配もゆるやかです。

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廊下と女中室に囲まれた中庭。通風と採光の働きがあります。これも京都ではなじみのある光景。

女中部屋にはオートマチックな呼び鈴が。主人が部屋の8か所にあるボタンを押すと、音が鳴る仕組み。シンプルに見えて、結構最先端です。

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昭和期になって増築された洋間。やはり年老いた身体には洋間の方が楽だったみたいですね。当時は健康に紫外線がいいと考えられていたため、紫外線を通すヴァイタガラスを使ったサンルームも造られました。

2階廊下はウグイス張り風に(京っぽいですね)。歩くとキュッキュッと音のなる床は、セキュリティの役割もあったそうです。2階通し間にある欄間は桐板に竹の断面を合わせてあります。こんなことできるんだ…職人の腕に驚愕 ( ゚Д゚)

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2階の応接間は、右手に清水港から久能山が、左手に伊豆半島が見えていたそう。ここでは入鹿池が雰囲気を出しています。静かな老後を送ろうとココに引っ込んできたのに、意見を求めて政府の要人たちがひっきりなしにやってきたそうです。海を眺めながら、いったい何を話していたのでしょうね。

湯殿にはヒノキ風呂があります。竹張りの船底天井と美しいカーブがいいですね。竹を並べると節があたって隙間ができるので、節の形にあわせて手作業で竹を削るのだそうです。1日で3、4本しかできないのだとか!シンプルに見えますけど、贅沢の結集ですよね。

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■幸田露伴住宅「蝸牛庵(かぎゅうあん)」<登録有形文化財>

東京の向島は江戸時代の豪商の別荘地が多く建てられた場所。そこに10年暮らしたのが、自分の家を「蝸牛庵」と呼び、やどかりのように転々と住まいを替えていた幸田露伴です。

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もともとは踊りの師匠?歌舞伎役者?の家だったという説も。やや広めに造られた廊下を舞台代わりとして弟子が踊り、その様子を師匠が一段高く造られた書院から見て、稽古をつけたのではと言われています。

隅田川の水鳥をかたどった釘隠し。特注品です。ちょっとした部分にこだわりを感じますね。

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幸田露伴は写真が趣味で、現像室(のちに洗面所)を造りました。赤いガラスがはめられていますね。どんな写真を撮ったのでしょうか。隅田川かな?

階段をあがったところに、電球があり、点けることができます。エジソンの竹フィラメントの炭素電球を再現。今と比べれば随分暗いけれど、あたたかな色ですね。

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■京都七条巡査派出所<登録有形文化財>

明治45年に京都駅の近くに建てられた派出所。実は木造で、当時流行っていたレンガ造洋風建築に似せて化粧レンガを張り上げてあるとか。ポリスが在駐していて、一緒に写真撮影してくれます。

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■京都中井酒造(京甘味処なか井茶寮)<登録有形文化財>

抹茶ソフトクリームを売っているけれどココは酒造りが行われた町屋。売店部分は穀物貯蔵庫で、洗米所や丁稚部屋、食事部屋などを見ることができます。

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奥に入ると地下室(むろ)があり、麹造りが行われていました。

蒸し竃(かまど)の近くには蔵人(酒造り職人)が休憩する会所部屋があります。将棋盤や酒瓶が置かれていますね。がやがやとした声が聞こえてきそうです。

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■明治体験処 ハイカラ衣装館

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明治時代の衣装に着替えて村を散策するのも楽しいですよ(3000円/雨天中止)。記念撮影だけでも800円でできるので、旅の思い出にいいですね。女性は女学生衣装、ドレス、男性は書生服、フロックコートから選べます。

■食道楽のカレーぱん(260円)

インド風カレーを基本に鶏肉と砕いた南京豆(ピーナッツ)が入っているため、甘くて軽さのあるスパイシーなお味。パン部分はもっちりしてて、衣はカリッ!美味しいです♥

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■東松家住宅<重要文化財>

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正直、あまり期待していなかったのですが、ガイドさんの説明でまわってみたらすごく面白く、個人的にイチオシの建物です。何が気になったかというと…3階建てであるところ。どうです、この存在感。他の家より相当高くて、遠くからでも目立っていたでしょうね。

東松家住宅は、名古屋の堀川沿いにあった商家。油屋を営んでいたけれど、電気が普及し始め、銀行へ業種替えしたのだとか。

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一番下に置かれた桶に入っているのは、灯火用の菜種油です。桶の内側に和紙が貼られており、その上に柿渋を塗ってあります。新しい菜種油は不純物などを含んでいたので、沈殿させて上澄みだけを販売していたのだとか。

名古屋のお盆の膳が用意されていました。メニューは「ごはん、芋茎(ずいき)の酢いり、冬瓜(とうがん)の葛煮、かりもり雷干し」。冬瓜は夏が旬の野菜です。

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1階の通り土間から上を見上げるとこんな景色が。カッコイイ‼2階には茶室(庭に造りたかったけど狭かったらしい)、スキップフロアになっている3階の最上段はご隠居様の居間だったとか。

茶室に続く廊下。ここが出っ張っていたところですね。茶室へ誘う露地に見立てた廊下を造るとは…なかなかの粋人。

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お客様が揃い、待合の戸が閉まると、光がさして半月が映し出される仕組み。心憎い演出に感激!

その先が茶室。なかなか落ち着く空間です。

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収納や採光のために段差のあるスキップフロアになっていて日本家屋らしからぬ斬新さ。襖引手もカワイイものが付けられているので探してみてください。

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3階のご隠居様の部屋は茶室としても使われたそうですが、水屋はどうしたかというと、部屋の隅に水屋が設けられ、板をはずすと開化につながる穴があり、滑車で給水できるようになっているのです。忍者屋敷みたい!実際にはここに住んでいたわけでなく、お客様を通した部屋だったそうです。ほかにも多くの工夫があるけれど…これはぜひ実物を見てほしいですね!

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■三重県庁舎<重要文化財>

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外国人建築家によって迎賓館や鹿鳴館が造られ西洋化が進められた時代。地方の官公庁もこれに倣って洋風建築を取り入れようという動きの中で造られたのがこの建物です。見た目は洋風ですけど、…あれ?屋根に瓦が!寄棟や入母屋、切妻など日本の一般的な屋根が組み合わさった和風なつくりになっていますね。

■森鷗外・夏目漱石住宅<登録有形文化財>

空家だったのを森鷗外が1年、夏目漱石が3年借りて住んでいた家です。漱石の『吾輩は猫である』もここで生まれました。東南に張り出したところを書斎にしたら、作家としていいスタートをきることができたので、漱石は「家相がいい」と気に入っていたとか。

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書斎には漱石が好きだった書道具(筆やペン、硯など)が再現されています。あっ『吾輩…』の原稿だ!

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漱石の小説になった猫。猫嫌いの妻に何度追い払われてもやってきて、それが漱石の知るところとなり飼い猫に。新聞を読む漱石の背中に乗ったり、子どもと遊んだりしていましたが4年後に死亡。漱石に福を届けにきた猫ちゃんだったのでしょうね。

■西郷從道邸<重要文化財>

レースのいっぱいついたドレスのような洋館(←おフランスの香りがする…)は、西郷隆盛の弟・從道が東京の目黒に、接客用として建てたもの。明治天皇も行幸に訪れました。
応接室の暖炉は純白の磁器です。よく見ると日本三景が染付で描かれています。暖炉は洋ものですが、そこに和の心が込められている…これは從道のメッセージなのでしょうか。そう考えると、ますます楽しくなってきます。
こういう流れるようなカーブがキレイでしょ。上り下りもラクにできるように、緻密に設計されているんだそうですよ。これも、お・も・て・な・し♡

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夢のような食卓ですねぇ…ノリタケの食器(ダイヤモンドコレクション?)が並んでいます。
さすが愛知、他の建物の食器もノリタケが多かったような。ノリタケの歴史についてはこちらの記事をご覧ください。

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ここにはかわいい椅子がいっぱいありましたよ。パッと目を引いたのはコレ、フランス製のボリューム感のある椅子です。なんと菊花御紋章入り。座り心地もゴージャス♡
これは赤坂離宮で使用された肘掛け椅子。背もたれ部分にボリュームがあって上品で素敵。西郷從道邸には椅子をはじめとする家具が素晴らしいです。

これは赤坂離宮で使用された桜蒔絵小椅子。イギリスで流行したバルーンバックスタイルに、日本の蒔絵で装飾されています。東と西が融合した味わいのある家具ですね。

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からし色の回転式肘掛け椅子。このフォルムの美しさはずっと見ていても飽きませんね。

寝室の椅子。女子のあこがれ、華奢なベッドに、洗面台。その上にある花柄の小物たち…そこにあった椅子も、優美でため息が出そう…。

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■聖ヨハネ教会堂<重要文化財>

京都に建てられた教会堂で1階は日曜学校や幼稚園に、2階は教会堂として使われました。中世ヨーロッパのロマネスク様式を基調に、ゴシックのデザインを交えた外観は荘厳さを感じさせます。
1階には、かわいらしい長机と椅子、そして黒板が。子どもの声がいまにも聞こえてきそう。

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1階の正面には斜面にじゅうたんが敷いてあるのですが、子どもたちがのぼったり滑ったりして遊んでいました。

京都の気候に合わせて、天井には竹の簀が。明るい窓の光を反射させて、開放感を増しています。この日本的で直線的なラインと木で造られた曲線のアーチの組み合わせが新鮮

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オルガンは安く製造できたので、広く普及したそうです。最も小さなリードオルガンの足踏ペダルにも、かわいいデザインがなされているのを見つけました。

教会といえばステンドグラス。聖ザビエル天主堂と比べると、色が抑えめで上品な雰囲気です。これはプロテスタントとカトリックの違いです。教会巡りで、ステンドグラスを見比べるのも楽しいですね。

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