あいち朝日遺跡ミュージアム(あいちあさひいせきみゅーじあむ)
東海地方を代表する弥生時代の遺跡「朝日遺跡」の魅力を発信する施設として、整備を進めていた「あいち朝日遺跡ミュージアム」が2020年11月22日(日)にオープンしました。
朝日遺跡は、日本最大級とされる吉野ヶ里遺跡(佐賀県)に匹敵する弥生時代の集落跡。その貴重な出土品の展示に加えて、住居や環濠の復元展示、趣向を凝らした体験コーナーがあります。
館内では、アニメ映像やジオラマなどにより、弥生時代の生活の様子を分かりやすく再現。屋外には、当時の建物や水田、環濠(かんごう)などを復元しており、弥生時代の生活を体感することができます。
基本展示室1
最初の展示室では朝日遺跡や集落での暮らしの説明が行われています。
パネルで集落の成り立ちがわかる「朝日遺跡発掘マップ」「朝日遺跡クロニクル」。そのほか、大集落での暮らしを昔話のようなストーリー仕立てのアニメーションで紹介する「クロスロードビジョン」や、そのストーリーを小さな模型で細かく丁寧に再現した「朝日遺跡ロケーションジオラマ」で当時の暮らしを紹介しています。
歴史に詳しくない方でも当時を想像して楽しんでいただけます。
ジオラマは細かく見るとおもしろい発見が!
広大な朝日遺跡をそのまま縮尺したジオラマでは人々の様子が事細かに再現されています。その様子のすべてが朝日遺跡の出土品から解明された出来事を反映したものになっています。
例えば下の写真では、実際に石鏃が刺さったシカの骨が出土したことから、狩猟の様子を再現しています。ジオラマにはポイントごとに解説もついているので、細部まで観察してみてください。
細部まで見ると、当時の生活の様子がわかります。
▼写真左:ジオラマ 写真右:解説
基本展示室2
展示室2へ進むと、豊富な朝日遺跡の出土品を見ることができます。
土器側面に丸く穴が開いた「円窓付(まるまどつき)土器」や紅白の「赤彩(せきさい)土器」など、重要文化財に指定されている貴重な出土品が展示されています。特に「円窓付土器」はこの集落でもっともたくさん出土しており、その具体的な用途もわかっていないというまだ未解な点も多い土器です。品のあるデザインに弥生時代の洗練された技術力がうかがえます。
土器のほかにも、当時の最先端技術で作られた「銅鐸」などすでに現代に通ずる形になっている出土品も数多く見られます。
企画展示室
展示をさらに進むと、「企画展示室」があります。ここでは、期間ごとにテーマを決めた展示が開催されます。朝日遺跡だけでなく各所から展示品が集まることもあるので、気になる展示をぜひチェックしてください。
キッズ考古ラボ・体験学習室・研修室
館内には展示室のほかに、体験学習室や研修室もあります。随時開催の講演会や勾玉づくり、土器づくりを通じて幅広い年代の方が弥生時代を学習できるスペースです。
キッズ考古ラボは、弥生時代を題材にお子様が楽しめるスペースです。当時の稲作道具などの弥生道具体験や、弥生体験、土器復元パズルや土器模様付けなどができます。
体験弥生ムラ
館外には、史跡に隣接して弥生時代の建物や水田、環濠(かんごう)などを復元しており、弥生時代の生活空間を体感することができます。実際に稲も育てており、季節に応じた体験学習を実施しています。
スポットの概要outline
- 所在地
- 〒452-0932
清須市朝日貝塚1番地 - 料金
- 【個人】一般300円/大学生・高校生200円
【団体】一般250円/大学生・高校生150円
【年間パスポート】
一般1,000円/大学生・高校生600円
【清須域共通券】
一般500円
【体感!しだみ古墳群ミュージアム共通券】
一般400円 大学生・高校生300円
※ 学校行事(高校生以下)及びその引率者、中学生以下・障がい者は無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください - 営業日・時間
- 9:30~17:00
- 駐車場
- 無料 普通車15台/大型バス3台
- トイレ
- 有り
- 定休日
- 月曜日(祝休日の場合、翌平日)及び年末年始(12月28日~1月3日)
- お問い合わせ
- 052-409-1467
アクセス方法access
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電車でのアクセス
◎名鉄「新清洲」駅から徒歩22分
◎JR「枇杷島」駅から城北線「尾張星の宮」駅下車。徒歩9分
◎JR「枇杷島」駅からきよす あしがるバス「ピアゴ清洲店前」バス停下車。徒歩2分 -
車でのアクセス
◎名古屋第二環状自動車道「清須東IC」より1分
◎名古屋高速道路「清須出口」より1分