旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

Story.06

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

いま、職人が造る「クラフトビール」がアツい!
もちろん愛知にもこだわりの醸造所がいくつもありますよ!今回は、職人が造る極上ビールに出会うため、有名醸造所が集まる犬山へ。お気に入りの一杯を探しに行ってきました♪

伝統ある酒蔵が手掛けるドイツビール

犬山ローレライ麦酒が生まれたのは1998年(平成10年)そのころは4強と呼ばれる大手ビールメーカーが市場を埋め尽くしていた時代のこと。規制緩和で、ビールの製造免許に必要な年間製造量が2000klから60klに引き下げられたことがきっかけとなり、全国に小さな醸造所がいくつも生まれました。

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

その時代の流れを見つめていたのが、江戸時代から続く「小弓鶴酒造」6代目・吉野淳夫社長。自然の乳酸菌を用いて、酒にコクや深みを出す伝統的な製法「山廃仕込」にこだわり、小さな酒蔵ならではの丁寧な酒造りをしていた吉野社長は、これまで日本に入ってこなかった世界のビールの奥深さに魅了され、犬山に根差したビール造りに着手。「今まで日本酒造りで培ってきた経験と技があれば、きっとできるはず」…プライドと挑戦に奮い立ちながら、ビール造りの第一歩は始まりました。

美味しさの違いは、豊かな木曽川の伏流水

目指したのは、本場・ドイツビールの味とコク、そして犬山らしさ。それにしても何故ドイツ?「犬山市がドイツ・ザンクト・ゴアルスハウゼン市と友好都市提携を結んでいるということもありますが、何よりライン川の景色が木曽川の風景にとてもよく似ていたんです。不思議なことに、水の性質もよく似ていて、そこに縁を感じました」。犬山市羽黒地区は、木曽川の伏流水に恵まれ、昔から酒蔵が並び、大手飲料メーカーもこの地に工場を持つほど。

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

羽黒だからこそ、日本でも美味しいドイツビールが造れると確信した社長は、ドイツからブラウマイスター、ナディア・ベッカー氏を招き、銅釜から麦芽、ホップなどの原料はすべてドイツ産で本場の味を追求。

ベッカーさんは大らかな方でしたが美味しさを左右する温度管理やタイミングに関しては一切の妥協がなく、偉大な職人でした」と話すのは、彼女の弟子で現在はビール造りのすべてを担う松原広和さん。
こうして開発から3年後、満を持して「犬山ローレライ麦酒」が誕生。同時にレストランもオープンしました。

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

ろ過しないから旨みが凝縮

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

ここのビールは、熱処理を施さず、ろ過をしない「非熱処理・無ろ過」のもの。
熱処理を施さないものは「生ビール」と呼ばれ、一般的な日本の生ビールは、品質保持と味の安定のために精密なろ過が行われていますが、それをしていないというわけです。
ろ過をするかしないかでは、確かに見た目も違いますね。日本の生ビールは澄んだ黄色をしていますが、ドイツビールは酵母があるせいで少し濁りが出ます。
そして味。ゴクゴクとひっかかりなく飲めてしまう日本のビールに比べて、ドイツビールは飲みやすいタイプのものでも、しっかりとしたコクや香りを感じます。

「ドイツでは、『ビール工房は薬局だ』という、ろ過をしないビールには酵母酵素が生きたまま入っているから、薬と同じような効能があるんだよ、っていうことわざがあるんです。ドイツ人はホップと麦芽以外を混ぜたものはビールと認めない『ビール純粋令』があり、ビールの伝統を守り続けている国民。そのドイツ人が愛するビールこそ、ビールらしい本当の味だと僕は思います」。ドイツビールに敬意を払い、真摯に造り上げてきたからこその言葉。かつてあった地ビールブームが去って、多くの醸造所が撤退していっても変わらず続けてこられたのは、日本酒造りと同じように、本物を造り続けたいという熱い思いがあったからではないでしょうか。

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

一番美味しい瞬間は「造りたて」!

旅をせず、ここで出会うビール【愛知のクラフトビール】

クラフトビールの人気が高まっている現在は、県外でのイベントに駆り出されることも。イベント事業部の小室直子さんは「もっと多くの方に知ってほしいという気持ちで出かけるけれど、それが目的じゃないんです」と話します。
「ドイツでは『ビールは旅しない』という言葉があります。その土地で造ったビールは、その場所で飲むのが一番美味しいという意味です。私たちの提供するビールも、ここでしか出会えない美味しさを大事にしています。犬山の風土を感じながら飲む、できたてのビールは最高ですよ」。

犬山ローレライ麦酒は、文字通り犬山の風土に根付いた「地ビール」であり、職人の技が光る「クラフトビール」。あなたも、ここでしか飲めない贅沢を味わいに出かけてみませんか。

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<あなたはどれがお好き?クラフトビールを飲み比べ>

飲みやすさ抜群の「ピルスナー」

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小室さんによると「いわゆる日本のビールが好きな方にはピルスナーをおすすめしています」…とのことだったので、まずは一口。鼻へと立ち上がるこの香りはまさにクラフトビール‼ピルスナーは爽快な飲み口なので、飲みすぎ食べ過ぎになってしまう要注意なビールですね~。

フルーティな香りでまろやかな「ヴァイツェン」

ヴァイツェンは苦みも少なく飲みやすいビール。コクがあるのにまろやか、そしてフルーティな香りが口の中に広がります。ピルスナーが夏の暑い日にゴクゴク飲みたいビールなら、ヴァイツェンは秋や冬にじっくり飲みたいビール。「これじゃないとダメ」という熱いファンのいる逸品です。

何が出るかな?「期間限定スペシャルビール」

楽しみなのが、ブラウマイスター松原さんが厳選する期間限定のスペシャルビール。五条川の桜のはちみつを使った「桜ハニーラガー」や焙煎したチョコレートモルトを使用したほろ苦い黒ビール「チョコレートモルト」、春日井市とコラボした「春日井サボテンビール」など、これまでユニークなビールが誕生しています。いやー何でもビールになるんですね。面白い!

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フォトギャラリー

  • レストラン内部
  • ランチバイキング
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  • 酒蔵カレー
  • レストラン外観
  • お土産
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  • ドイツ製のタンク
  • 「RVパーク」
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