真清田神社 舞楽神事(ますみだじんじゃ ぶらくしんじ)
【このイベントは終了しました。】開催日 : 2019年04月29日
雅楽とは、俗楽に対する「雅正の楽」(正統の音楽)という意味を持っており、古来日本人が培った独自の音楽と、古代の日本に渡来したアジア各地の音楽とが融合して生み出されたものです。大宝律令(701)によって宮中に雅楽寮(うたまいのつかさ)が創設されたのを機に雅楽の体系化が図られ、さらに平安時代に入るとそれまで渡来時の形のままに演奏されていた外来の音楽の多くは次第に日本化され、今日まで連綿と受け継がれてきました。真清田神社には鎌倉・室町期に製作された舞楽面が多数保存されていることから、古くから舞楽が盛んに行われていたことが窺えます。保存されている舞楽面の内容は「陵(りょう)王(おう)」「還(げん)城(じょう)楽(らく)」「八仙(はっせん)」「納曽(なそ)利(り)」「貴(き)徳(とく)」「抜頭(ばとう)」など多岐にわたり、その多くが国の重要文化財に指定されています。即ち真清田神社が雅楽の歴史上担ってきた役割は大きいものといえます。なかでも特筆すべきは神楽「久米舞」(久米歌)についてです。現在宮中に伝わるこの舞は室町時代に一度途絶え、さらに江戸時代の文政年間に再興されるのですが、尾張藩に仕え、当神社と親交の深かった名古屋の国学者である「河村(かわむら)秀(ひで)根(ね)」が、当社の神職家「林三之権(はやしさんのごん)」のえぼし箱の中から久米舞楽譜を発見し、その子息である「河村益根」がこれを紹介したという出来事がこの舞の復興につながったのです。
当社に現存する舞楽面は我が国で木彫りの技術が最も発達した時期の製作であり、いずれも優秀なものとして、12面が重要文化財、7面が県文化財に指定されています。 「真清田神社縁起」には、中世の大きな神事・仏事の度に舞楽が行われていたと記されています。江戸期、当社の遷座が斎行された時、これを祝って盛大に舞楽が行われました。 尚長く廃絶していた大嘗祭における久米舞(くめまい)は、文政元年(1818)11月の仁孝天皇の大嘗祭からで、これは、当社のえぼし箱の中から久米舞の譜面が発見されたことによるものです。 この様に当社は古くより舞楽、神楽を行ってきており、現在は毎年4月29日を舞楽神事に定め数々の演目を奉納しています。
イベントの概要outline
- 開催日
- 2019年4月29日(月・祝)
- 開催時間
- 10:00~
- 開催場所
- 真清田神社境内西側特設舞台
- 所在地
- 〒491-0043
一宮市真清田1丁目2-1(真清田神社) - 料金
- 拝観無料
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください - 駐車場
- 有り
- トイレ
- 有
- お問い合わせ
- 0586-73-5196(真清田神社)
アクセス方法access
-
電車でのアクセス
・JR「尾張一宮」駅下車。徒歩約8分
・名鉄「名鉄一宮」駅下車。徒歩約8分 -
車でのアクセス
・名神高速道路「尾張一宮IC」より約20分
・名古屋高速一宮線「一宮東出口」より約10分
・東海北陸自動車道「一宮西IC」より約10分
・東海北陸自動車道「一宮木曽川IC」より約15分